シマリスを飼うのに必要なものを見ていきましょう。
飼育に必要なもの
飼育用ケージ
シマリスは、犬や猫と違い、木の上や土に穴を掘ったりエサを探して長距離を移動したりとかなり活発な性格です。そのため、小さなケージでは動き回るスペースが確保できず、ストレスになってしまいますので、横幅ではなく高さのあるケージがいいです。
トイレ
シマリスはしつけさえすれば、きちんとトイレを覚えてくれます。ハウスター用の小さなトイレでは中の砂で遊んだときに、砂をトイレからはじき出してしまうため、囲いが高いものがおすすめです。また、トイレの砂の中にもエサをためる習性があるため定期的なトイレ掃除が不可欠です。
巣箱
飼育環境下では、人の動きがストレスになることも多いため隠れ家としての住処が必要です。また、エサをため込む場所も必要なため、巣箱は必ず用意してあげてください。ハムスター用では小さすぎるため、鳥用の巣箱などもおすすめです。
水飲みボトル
小動物用の水飲みボトルを設置してあげてください。水漏れ防止のため、飲み口のステンレスボールが2個入っているものがいいでしょう。水はこまめに変えることをお忘れなく。できれば、小動物専用の水か、活性炭素などを入れて水中の塩素を除去してあげてください。
枝木・かじり木
シマリスの歯は放っておくとどんどん伸びてきます。木をかじることで歯の伸びを防ぎ、ストレスの解消にもなります。また、ケージ内にのぼり木があると木を登る運動にもなりますので、枝木はおすすめです。自然の山からとってきた枝は、中に昆虫や微生物がいる可能性がありますので、一度、煮沸した後天日干しで乾燥させてご使用ください。
ヒーター
シマリスは変温動物です。冬場の低温期には、体温が低下し冬眠に入ってしまいます。冬眠自体は、悪いことでなく自然現象なのですが、冬眠から目覚める際に、体力を必要とするため、シマリスにとって負担となってしまいます。飼育下では、ヒーターを入れて、冬眠させずに適温を保ってあげることで体への負担を減らしてあげます。
飼い始め
シマリスにとっては、今までと違った慣れない環境に引っ越しすることとなります。自然界では捕食される側の動物でもあり、警戒心はかなり強いです。家に迎え入れてあげたら、いきなりなでたりするのでなく、遠くから見守るようにそっとしておいてあげてください。新しいケージに移ったばかりのシマリスは、巣箱やトイレなどの様子を伺ったり、匂いを嗅いだりして安全なものか探ります。少し落ち着くまでに時間がかかるため、最初の1週間は、できるだけ干渉せずにそっとしてあげるとよいでしょう。
慣れてきたら
シマリスが新しい飼育環境になれてきたら、手渡しでおやつをあげてみましょう。
いきなり手乗りさせることは難しいですが、慣れてくれば手のひらに乗ってきて、ヒマワリの種を食べてくれたりします。これも個体によって性格の差がかなりあるため、無理に手乗りさせようとせず、シマリスからやってくるのを待ってください。