シマリスの生態

シマリスはエサを隠し、そして忘れる生き物

シマリスが一生懸命、頬袋にエサを入れている姿は特徴的で、シマリスのかわいいところではないでしょうか。

いったいなぜあんなにも頬袋にエサを詰め込むのでしょうか?その理由を見ていきましょう。

 

頬袋のエサはどうなるの?

シマリスは頬袋いっぱいにエサを詰め込んでいるからといって、全て食べてしまうわけではありません。

 

実は持ち帰って、巣に隠して貯食しています

 

飼育環境下であれば、ケージの隅か、トイレの砂の中、巣箱の中に隠すことが多いです。

 

この行動を貯食行動と言います。

 

なぜ貯食するのか?

この貯食行動は、他の動物にも見られ、動物学者によってたくさんの研究が行われています。

 

全てが明らかになっているわけではありませんが、考えられる理由はいくつかあります。

 

冬のエサの少ない時期に備えている

野生に生息するシマリスにとって、冬場は雪が降ったり植物が育たず、エサが簡単に手に入りにくくなります。

 

それに備えて貯食しているといえるでしょう。

 

捕食されないようにしている。

貯食をしない動物もたくさんいます。これらの動物の多くは、体に脂肪としてエネルギーを蓄えておける動物で、他の動物に襲われにくい動物が多いです。

 

一方で、天敵の多いシマリスのような小動物は、体に脂肪がついてしまうと動きが鈍くなり襲われ易くなります。

 

こういった危険を避けるために、体内ではなく体外にエネルギー源を蓄えていると考えられます。

 

 

他のシマリスからエサを確保するため

木の実がなる木があった場合、それをそこでゆっくりと食べていては、より強い動物が来た場合に全てを奪われてしまう可能性があります。そのリスクを回避するために、巣や他の場所に分散してエサを隠すことでこれを防いでいるのです。

 

 

貯食活動が活発になる

秋の時期には、貯食活動がいつもより活発になります。

 

これは冬場に備えているとの見方もできますが、一定の温度管理がされているペットショップでも同様となります。

 

気温の変化というわけではなく、ホルモンバランス(テストステロンとエストロゲン)の減少が原因ではないかと言われています。

 

秋口には、普段より少し多めにエサを与えてあげるとシマリスにとっても安心できるかと思います。

 

ドングリや栗が出回る時期でもありますので、季節の木の実を与えてみてはいかがでしょうか。

 

 

隠したことを忘れてしまう。

一生懸命に見つけてきたエサをいろいろな場所に隠したシマリスは、なんとそのこと忘れてしまう動物なのです。

 

飼育環境下では、隠す場所も限られており、すぐに見つけ出すことができますが、野生のシマリスであれば、広大な土地に、他の動物に見つからないように隠すわけなので、自分でもわからなくなってしまうのでしょう。

 

 

一度貯食したエサをシマリスは、お腹が空いたときに食べています。

 

 

今日与えていないエサをもぐもぐとしている姿はよく目にします。

 

気分によって食べるえさを選んでいるようです。

 

たいていは、油分の多いくるみやひまわりの種を先に食べているように感じます。

 

忘れられたエサが森を作る

このシマリスの貯食行動によって、実をつけた木や植物は自分の種子をシマリスによって遠くに運んでもらい、さらにそれを地中に埋めてもらうことで、木や植物が春になると芽を出して繁殖していきます。

 

シマリスの貯食行動で集められた種子は、それが忘れられることで、森を作るのに役立っているのです。

 

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