シマリスという愛らしい小動物は、その自由奔放な行動と魅力的な姿で多くの人々を魅了しています。
しかし、シマリスをペットとして飼育する際には、彼らの特性としつけの可能性を理解することが重要です。
この記事では、シマリスのしつけについて詳しく掘り下げ、飼い主がどのように彼らとの共生をより快適なものにできるかを探求していきます。
シマリスのしつけはできる?
シマリスは、犬や猫と異なり、一般的な意味でのしつけは難しいとされています。
しかし、これはシマリスが賢くないというわけではありません。
彼らは日々の習慣や繰り返される行動パターンによって、ある程度の習慣を身につけることができます。
例えば、同じ時間に食事を提供することで、食事のリズムを身につけさせることは可能です。
しかし、これは犬や猫のような従順さを期待するのではなく、シマリスの自然な行動パターンを理解し、それに合わせてケアすることが重要です。
噛みクセをしつける
シマリスにとって物を噛むという行為は非常に重要な行為です。
自然に伸び続ける歯をきれいにして、適度な長さまで削っています。
また、物を噛むこと自体がシマリスのストレス解消にも繋がります。
そのために、巣箱などはぼろぼろになるまで噛んで穴を空けたりすることがしょっちゅうあります。
決してシマリスを叱らずに、可愛げな行為だと思ってそっとしておいてあげてください。
藁でできた巣箱などは柔らかいため、すぐに穴を開けられてしまいます。
巣箱はあくまで消耗品と考えておきましょう。早いと1ヶ月持たないこともあります。
巣箱ばかりかじらないように専用に作られたかじり木を入れてあげると喜びます。
設置する高さによっては、ただの足場となってしまうこともあるため、シマリスがかじりやすい場所を見つけて設置するとよいでしょう。
人を噛む
シマリスは小動物であるため、人の手が迫ってきたら外敵に教わるような感覚になります。
上から掴もうとしないでください。シマリスの目線より上に手を上げると警戒します。基本的に人を噛まないようにしつけることはできません。
エサを食べている間に頭を撫でてあげることはできます。
もちろん固体差はありますが、たいていの場合エサやおやつに夢中になっているはずです。
気をつけて欲しいのが、頬っぺたや、口元、お腹の部分に手を入れないことです。
これをすると嫌がって噛まれてしまいます。
尻尾はできる限り触らないようにしましょう。強く引っ張ってしまうと切れてしまうかもしれません。
秋口は特に注意
冬前になると、シマリスは通称タイガーと呼ばれる気性の荒い正確に変わります。
これは、ホルモンバランスが影響していると考えられており、冬場の貯食を守ったり、冬を越すために準備して、外敵を追い払い生き残るためだとも言われます。
この時期はどんなに手乗りして懐いているシマリスでも急に性格が代わり噛み付いてきます。
秋口から冬場はそっとしておいてあげてください。暖かくなると元の性格に自ずと戻ってきます。
トイレのしつけ
トイレのしつけは、シマリスのしつけの中で唯一できることではないでしょうか。
トイレの場所に糞や尿のついたティッシュを入れてあげるとそこがトイレだと認識して同じ場所でするようになります。
完璧に糞尿をトイレでするようにしつけることはできませんが、そこそこ理解をしてくれます。
さらに詳しくはこちらから。
まとめ
シマリスは賢い動物ではありますが、エサの隠し場所を忘れてしまったり、少しおっちょこちょいなところもあります。
単独で生活し、自分ひとりで生きていく動物ですので、しつけを覚えて従順に生きていくということはありません。
野生の感覚は飼育環境下で生まれたシマリスでも持っています。
無理にしつけようとせず、叱ったりせず、あくまでシマリス主導で生活させてあげて、そのパターンを人間側が理解してあげれば、結果的にうまくいくかと思います。
シマリスの歯が伸びすぎる。不正咬合と歯の伸びすぎ対策。歯のカット