ケージの中だけでは運動不足になるため、一緒に散歩させたいという飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
犬のように公園まで行けたらいいなと思いますがそんなことは可能なのでしょうか?
目次
外で散歩させていい?
シマリスを散歩させるのであれば室内のみにしてください。
外に出て野原をかけ回ってもらいたい気持ちはありますが、室外には危険が多すぎます。
そしてシマリスはハーネスのような首輪や身につける衣類のようなものは嫌がってつけてくれません。
外敵による危険
シマリスのような小動物にとって室外というのは外敵が多いです。
身近なところだと犬や猫、そしてトンビやカラスなどです。
狩猟本能のあるこれらの動物はシマリスのような小動物を好んで捕食します。
人間が近くにいたからといって他の動物が寄ってこないとは限りません。
薬品や化学物質
人間にとっては無害なものでも小動物のシマリスにとっては有害なものはたくさんあります。植物の農薬や害虫の駆除剤、虫除け剤などです。
ちょっとした草花でも、ペットとして生まれたシマリスは食べてしまったりします。
犬や猫などの中型動物でも、農薬被害などにあうことはあるため、小動物はなおさら危険です。
日光による日射病
夏場の暑い時期や日差しの強い時期は室内であっても危険があります。
特に外で直射日光を浴びると、変温動物であるシマリスの体温はすぐに上昇し、日射病や熱中症になってしまいます。日陰だからといって安全というわけでもありません。
野外飼育されている公園のシマリスは自然環境に近い飼育ですが、実は寿命はそこまで長くありません。
直射日光で日焼けしてしまっている子もいますし、熱くなった金属からの輻射熱でバテテしまっている子も見受けられます。
人間が感じない温度変化で体調を壊すこともあります。
室内で散歩させてみる
シマリスにとって狭いケージ内にいるよりも時々外にでて走り回ることは運動となりストレスの解消にも繋がります。
可能であれば積極的に散歩させてみてもいいでしょう。
ただし、室内にも危険なものはたくさんあります。
限られたスペースで何もない、もしくは少ない障害物のみの場所を散歩させることが好ましいです。
コンセントやプラグ、電化製品に注意
シマリスは好奇心旺盛です。
手で触って何か確かめるよりは、かじってみて味やにおいで食べ物かどうか見分けています。
電化製品のコードやバッテリーなどをかじってしまい感電する恐れもありますので注意しなくていけません。
食べかすやホコリ
人間の食べかすや食品でないものまで口にする可能性はあります。
限られたスペースの中であっても、シマリスが走り回れば、体毛にホコリやゴミなどがついたりします。
自分で毛づくろいするため、ブラッシングする必要はありませんが、菌類がいるかもしれないホコリや汚れを口で毛づくろいするのは病気になるかもしれません。
散歩前には掃除機で綺麗にしておきましょう。
ケージの外でトイレをする
シマリスをケージ外に出して遊ばせるのは、いきいきしている様子が見られ楽しいものですが、シマリスは走りながらおしっこや糞をします。
これは野生の動物の本能的なものですのでどうしようもありません。
シマリスを遊ばせたあとは、掃除する必要があります。
まとめ
シマリスを定期的にケージから出してあげて運動させることは、ストレスの解消になるためいいことだと思います。
一方で、様々な危険が伴うことも理解してかなくてはいけません。
ウチのシマリスもかつてケージから脱走し、消しゴムをかじっていたり、冷蔵庫の下にエサを隠していたりしたことがあります。
ケージから出す際は、しっかりと囲いを作り、危険のない範囲で遊ばせたいものです。また、ケージに戻りたがらないシマリスもいますので、ケージから出た後のことも考えておきましょう。
私は、少し大きなプラケースを用意しており、これに胡桃やアーモンドをいれておいて、シマリスをプラケースに誘導し、フタをして捕まえてケージに戻すようにしています。
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