殻を剥いて、美味しいところだけをうまく食べるシマリスですが、ナッツ類なら何でもあげて良いという訳ではありません。
シマリスに落花生・ピーナッツをあげてもいいのでしょうか?
シマリスに落花生・ピーナッツを与えても大丈夫?
結論から言うと与えないほうがいいです。
ここでは落花生と中身のピーナッツを分けて考えます。
ナッツ類であれば、基本的に大丈夫なものが多いですが、自然にできた作物ではなく、人工的に栽培されていることが多い食品は、農薬や流通過程に汚染される可能性が高くなります。
落花生は危険?
落花生そのものがシマリスにとって危険というわけではありません。落花生の殻に付着するカビがアフラトキシンという発がん性の物質を生成するためです。
1960年にイギリスで七面鳥が大量に死亡し、その原因が緊急調査されました。
その原因となったのは、えさとして与えられた落花生のカビでした。カビが生成するアフラトキシンという発がん物質で中毒を起こしていたのです。 日本でもえさに混入したアフラトキシンにより、養殖ニジマスに肝がんが発生し問題となったことがあります。
現在の日本ではそのような危険な食品の落花生は出回っていないと思われますが、きちんとした処理がなされなければ、カビが発生する恐れはあります。
日本産の衛生的な落花生であれば問題ありませんが、あえて発がんのリスクがあるものをシマリスに与える必要もないかと思います。
しかし、野生のシマリスは落花生が大好きです。
頬一杯に落花生を頬張って、おいしそうに食べます。
どうしても与えたい場合は、殻をしっかりと洗い、綺麗な状態で与えてあげてください。
ピーナッツなら大丈夫?
落花生の中身のピーナッツなら大丈夫かというとそうではありません。
ピーナッツも一度口に入れて、唾液が付いた状態で巣の湿ったところに貯食しているとカビが発生してしまう可能性があります。
カビが発生すると殻同様に発がん性物質のアフラトキシンが発生しますので危険です。
また、ピーナッツの周りの薄皮が口の中にへばりついてしまう可能性もあります。
少量ですとうまく薄皮を剥いて中身だけ食べてくれますが、連続して与えると薄皮をとらずに口に入れてしまうため、あまりよくありません。
また、ピーナッツには突起部分があります。その突起が口内を傷つけてしまう可能性もありますので注意が必要です。
どうしても、与えたい場合は、突起物をとって、一度で食べきれる量を与えましょう。
まとめ
シマリスに与えるエサとして、基本的には自然に手に入らないものは、与えない方がよいです。
人間が食べるものは、油分や塩分が添加されていたりするため、おつまみのナッツなども与えないようにしてください。
落花生、ピーナッツは、カビが発生すると毒となるため、与えない方が良いかと思います。どうしても与えたい場合は、衛生管理のしっかりとされているものを食べ残さない程度に与えてあげてください。
シマリスに長生きしてもらうためにも、できるだけ健康を害するリスクは減らしたいものです。よくシマリスを観察して、健康的な生活を送れるようにしましょう。
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