ペットとして室内で飼育されているシマリスだけでなく、野外で管理されたシマリスや、野生のシマリスも毛並みはフサフサしていることが多いです。
どうしてあの毛並みを維持し続けられるのでしょうか。
シマリスは自分で体を綺麗にする
毛並みが整っているというのは、皮膚や体表の状態を綺麗に保ち、気温の変化や環境の変化から体を守るためにとても大切です。
そのため、シマリスは自分自身で毛づくろい(グルーミング)をして体を綺麗にしています。
短い手で頭の上を自分でなでなでとするなど、可愛い仕草がみられるのもこのグルーミング中です。
尻尾の付け根にまで顔をひねって、そのまましっぽの先端まできれいにしていきます。
ブラッシングは不要
自分で毛づくろい(グルーミング)をしているため、飼い主がブラッシングする必要はありません。そのため、手間も掛からず飼いやすいペットでもあります。
ただし土を掘って汚れてしまったり、埃をかぶってしまったりすると不衛生ですので、水で濡らしてから固く絞ったタオルで拭いて汚れをふき取ってあげてください。毛が濡れてしまったら乾いたタオルで押さえるようにして乾かしてあげましょう。
おとなしくしてくれれば汚れも拭き取りやすいですが、たいていは逃げ出してしまうため、おやつを与えて逃げ出さないうちに綺麗にしてあげましょう。
シマリスは水に濡れると体温調整がうまく機能せずに体調を崩してしまいますので、水やお湯で体を洗うことは避けてください。
爪切りの必要性
シマリスの爪は先端が尖っており、木や壁に登れるようになっています。
手乗りすると痛いぐらい鋭くなっています。
爪はだんだんと伸びてきますが、野生のシマリスの場合は、木登りをしたり土を掘ったりして爪の先端は削れてくるため通常伸びすぎることはありません。
しかしペットとして飼育している場合、運動不足や爪が削れる要因がないために、伸びすぎてしまうことがあります。その場合は爪切りをしてあげるとよいでしょう。
爪切りは注意
人間の爪と違いシマリスの爪は付け根のほうに血管が通っています。
誤って血管を傷つけてしまうと出血してそこから雑菌が入ってしまったりする可能性もありますので、爪を切る場合は先端を数ミリ切る程度にしましょう。
シマリスは爪を切られることを喜びません。
かなり嫌がると思いますので、一度にすべての爪を切ろうとせず、厚手の軍手や手袋で包み込むようにシマリスを持ちゆっくりと慎重に爪を切ります。おやつを与えて食べている間に切るのもいいでしょう。暴れて無理そうであれば動物病院で切ってもらうのもよいでしょう。
爪はあまりに伸びすぎていなければ、通常の生活を送っていれば問題ありませんので、無理に切ろうとせずに自然な状態にして、のぼり木などをケージに入れてあげればよいでしょう。
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