飼っているシマリスが、最近太ってきたような気がしたということがあるかもしれません。
可愛くてついついおやつやヒマワリなどをあげてしまいがちですが、注意が必要です。
もしかすると与えているエサを見直さなければならないので、シマリスの適正な体重についてみていきましょう。
シマリスの適正体重は?
シマリスの平均的な体重は80g~110gほどになります。
目安としては、インスタント袋麺が一袋100gとなっています。
人間の身長や体重にばらつきがあるように、シマリスも個体差が大きく、80gしかないからもっと食べさせないと…といって無理に過食させる必要はありません。
うちのシマリスは110gほどあります。
縦に大きなケージで飼育しており、チーズや豆腐などの高たんぱくなものもおやつに与えているため、一般のシマリスよりも筋肉量が多いように思います。
野外で飼育されているシマリスと比較すると一回りおおきく、下半身の筋肉も発達しているのがわかります。
適度に散歩や運動をさせてあげることで、健康的な身体つきになることでしょう。
太っているわけではない?
シマリスを見ていると、あれ!?太ったかなと思われることもあるかもしれません。
しかし、シマリスは体が毛に覆われた動物です。
一日の中でも毛の逆立ちによって、スマートになったり、ふっくらしたりと変化します。
これは毛の間に空気の層を作ることによって体温調整しています。
見た目だけでは太っているかどうか判断しにくいので、ひと月に1回ほど定期的に体重を測定してあげるとよいでしょう。
数か月単位で比較して大きく変化がなければ問題ありません。
大人のシマリスになっても体重が増え続けるようでしたらエサの与えすぎが、高カロリーのナッツやおやつを与えすぎている可能性があります。
シマリスが太ったら。
シマリスが明らかに体重が増えて太ってきたら人間同様に食生活を見直す必要があります。
通常与えているエサの量をいきなり減らしてしまうと、シマリスが満足できずかわいそうですので、まずは与えているエサの内容から見直します。
最適なのは鳩用のエサです。シマリスのエサに含まれるアワ、コーン、麦、ヒエ、など健康的なエサで構成されています。
低カロリーで多めに与えても問題ないため、主食にしてもいいでしょう。
運動させる。
シマリスをハムスター用の小さなケージで飼っていたりはしないでしょうか。
シマリスは野生では広範囲に走り回る生き物です。
ペットショップでは、小さなケージやガラス水槽などで飼育されいますが、あくまで展示用です。
十分な運動を確保するためにも高さのある広いケージで飼うことをお勧めします。
ケガの原因となることがあるため、個人的にあまりお勧めはしませんが、大きめの回し車をいれてあげると運動にはなります。
しかし、挟まれたり落っこちたりとケガの原因にもなるため注意して使う必要があります。
飼育者が監視できる環境時のみ使用するなど気を付けて運動させてあげてください。
ヒマワリは太りやすい
シマリスやハムスターと言ったらヒマワリの殻をむいていたりする姿を想像する方もいらっしゃるかと思います。
しかし、ヒマワリの種は高脂質であり、他の木の実と比べても高カロリーですので与えすぎには注意が必要です。
同様に、アーモンドやクルミなどのナッツ類も良質な油ではありますが、高カロリーですので、主食として与えるよりはおやつ程度に与えるとよいでしょう。
太ると危険
シマリスに限らず動物は少しふっくらしていた方が可愛いとも言えますが、シマリスにとって肥満は健康上よくない点も多いです。
まず余計な脂肪分が体についてしまうことによって運動の妨げになります。
木登りの最中に落ちてしまったり、登り木から他の木にジャンプしても届かずケガをしたりする可能性があります。
また、脂肪分が邪魔をして毛づくろいがうまくできず、不潔なまま過ごすことになり、皮膚疾患になる可能性があります。
その他にも関節や骨への負担、内蔵や血管への負担、手術時の麻酔が効きにくいなど様々な問題があります。
太らせ過ぎないように適切な体重を維持するように飼育しましょう。
まとめ
シマリスを太らせてしまうと様々な健康被害がでてくる可能性があります。
いつまでも長く健康に生きてもらうためにもエサの内容を見直し、適度な運動を心がけて健康的な飼育をしていきましょう。