目次
はじめに:シマリス飼育の費用イメージ
これからシマリスをペットとして迎えようと考えている方にとって、シマリスの飼育費用はどれぐらいかかるのか?が気になるところだと思います。
私が飼育している中で、必要な費用をまとめましたのでその内訳を見ていきましょう。
費用は「初期費用(スターター一式)」「毎月の維持費(エサ・砂など消耗品)」「季節の電気代(夏の冷房・冬の保温)」に三分割して考えると全体像がつかみやすく、予算管理もしやすくなります。

飼い始めの費用(初期費用)
まずは、初期費用です。最低限飼い始めるのに必要なものがあります。ケージや給水器など、飼育環境を整えるものです。
私はシマリスを飼い始めた当時は田舎暮らしでペットショップが自宅から遠かったため、ほとんど通信販売で購入しました。
現物を見たほうがイメージが湧きやすいかと思いますので、ペットショップが近くにある方は、シマリスを飼育する前にこんなものがあるのかということを見ておくことをおすすめします。
ただし、通信販売でも問題なく飼育道具は揃えることができますのでご安心ください。
それではまず必要となるものを見ていきましょう。エサ代を除く、ケージや給水ボトルなど飼い始めるのに最低限必要なものは以下のようになります。
シマリスの生体 12,000円(相場目安)

シマリスの生体は成長した子でも1万円前後が相場のようです。昔は生体も通信販売されていたのですが、今ではペットショップに直接行く必要があります。
しかし、実際に飼育する子を見て選べるというのは重要なことです。オスにしようかメスにしようか、健康状態はどうだろうかとよく観察して購入しましょう。
受け取りには、持ち帰り用や移動用のケージが必要かと思います。
私は持ち帰りはハムスターのケージで代用しました。
プラ製であったため、長時間入れておくとかじって穴をあけて脱走する恐れがありますので、あくまで移動時のみの使用としてください。
ハムスター用の小さなケージがあれば、住処のケージを掃除する際に一時的に避難してもらう場所としても使うことができます。すぐに必要であれば、ダイソーなどのプラケースなどでも一時的なら代用できます。
2025年追記:最近では20000円近い個体も多くみられるようになってきました。全体的に値上がりしているように感じます。
ケージ 12,000円(縦移動・掃除のしやすさが重要)

シマリスは縦方向の動きが多い生き物です。ウサギやハムスターのように地面を移動するだけでなく木登りをして木の実を集めたりしています。
そのため、高さのあるケージがシマリスの飼育には適しています。
我が家のケージは三晃商会イージーホームハイの高さに加えて、さらにバーベキュー用の網を加工して高さを出しています。これによってシマリスは高いところまで行き来することができ運動にもなるため、ストレスの軽減につながります。
更に詳しくはこちらをご参照ください。
ポイント
プロ視点の補足
- “縦方向の足場”を3〜4段用意すると運動量が安定。
- 扉が大きいと掃除・給餌の導線が楽で衛生維持コストが下がります。
- 樹脂パーツはかじり対策を。角の養生や金属パネルの併用が安心。
シマリスのケージの選び方。イージーホームなど、おすすめケージ
シマリスのケージの選び方。イージーホームなど、おすすめケージ
給水ボトル 500円(2本運用が安心)
給水ボトルにも様々な大きさがありますが、150ml~300mlの大きさが使いやすいでしょう。犬猫用の大型のものは、ノズルの部分が大きくシマリスの口には大きすぎます。また水圧も強いため、水が飲みづらいので、小動物用の小型ボトルにしてください。
給水ボトルを使わずに、水をカップに入れて与える方もいますが、おすすめはしません。飲み口が開いているものは不純物が混入しやすく、カビや雑菌の繁殖の原因になります。
またシマリスはトイレ以外でも糞尿をしてしまうこともあるため、衛生上ボトルタイプの水汲みを利用するようにしてください。
ポイント
経験談メモ:取り付け直後はノズルを指で弾いて数滴出るか必ず確認。夏場は“出ない事故”が命取りになり得ます。予備含め2本設置が安心です。
巣箱 1,000円(暗さと吸湿のバランス)
巣箱はシマリスが休むために欠かせないハウスになります。休息をとる場所でもあり、食事をしたり、貯食をする場所でもあるため、できれば大きめの巣箱を用意してあげるとよいでしょう。
中には新聞紙や半紙などを細かくしたものを入れてあげると安心して眠ることができます。
ポイント
補足:巣箱は2基ローテーションし、片方を天日干しして乾燥を維持すると、梅雨時のカビ対策になります。
エサ入れ 300円(安定重心)

100円ショップ(ダイソー)の陶器でも問題ありません。飼い主の気に入ったものにしましょう。ただし、シマリスがひっくり返してしまう可能性もあるため、安定感のある容器が望ましいです。
ポイント
補足:浅すぎる器は飛び散りが増えます。重さ・低重心が食べやすさと掃除のしやすさに直結します。
トイレ 500円(サイズと砂の選択)
ハムスター用のものでは少し小さいかもしれません。
私は自作しています。詳しくは下記リンクからどうぞ。
シマリスのトイレと臭い。おしっこは覚えるの?トイレを自作してみた
シマリスのトイレと臭い。おしっこは覚えるの?トイレを自作してみた
補足:砂は粉塵が舞いにくいタイプが掃除コストを下げ、呼吸器にも優しい印象です。固まり過ぎないものは付着や詰まりも起きにくく扱いやすいです。
かじり木 500円(歯の健康管理)
シマリスはげっ歯類であるため、自然に歯が伸びる生き物です。歯が伸び続けると支障がでるため、何かをかじって削らなくてはなりません。そこでかじり木を入れてあげることで、歯が伸びすぎるのを防ぎ、シマリスのストレス解消にもつながります。
ポイント
補足:硬さの異なる材を複数入れると飽きにくく、咀嚼量が安定します。無塗装・無香料のものが無難です。
ヒーター 3,000円(保温と安全配慮)
冬場を乗りきるのに、エアコンをつけっぱなしであれば問題ないですが、冬眠しないように巣箱を温めてあげる目的としてヒーターが必要です。
注意:コードのかじり防止、低温やけど対策(直置きしない・巣材の厚みで調整)、温度計の併用で過加熱・低温を防ぎましょう。
初期費用の合計
これらで合計で、約30,000円。少なくともこれぐらいは必要になります。
ポイント
省コストのコツ:ケージ内の足場・止まり木は無垢板や金網で自作すると費用対効果が高いです。最初に買い直しが出やすいのは掃除しづらいケージ。ここはケチらないのが結局安い。
消耗品がひと月いくら掛かるか?(維持費)
初期費用に加えてエサ代とトイレの砂代が消耗品です。ウチのシマリスにはおやつや、主食以外のものも与えているため、ざっくりと計算するとひと月で——
シマリスの主食
とおやつ
トイレの砂
で2,000円ほどです。
これ以外には、冬場はヒーター、夏場はエアコンの電気代なども必要となります。エサには生野菜や果物なども与えていますが、どうしても必要なものではありませんので計算には入れていません。
現実的なレンジ:活動量やおやつ頻度で2,000〜4,000円に収まることが多い印象です。おやつの買い過ぎが最もブレやすいポイント。
その他の消耗品と交換サイクル
巣箱やかじり木は、かじってストレスを解消するために必要です。ガリガリとかじるため早いと2ヶ月ぐらいでぼろぼろになってしまうこともあります。藁でできた巣はかじりやすく、すぐに穴を開けてしまうため、コストパフォーマンスはよくありませんが、シマリスにとっての遊び道具にはなります。
また巣材を牧草や木材にしたいという方は、その分の費用が必要となります。私は巣材を掃除することも多いため、新聞紙をシュレッダーに掛けたものを使用していますので実質無料であったりします。シュレッダーはコンパクトで安いものを使用してます。
ポイント
補足:梅雨〜夏は交換サイクルを短く。ため込み餌はカビやすいので晴れ間にチェック。
野菜の切れ端もエサになる(節約と栄養の両立)
ご家庭で料理をされる方であれば、野菜や果物、かぼちゃの種などシマリスにとっての好物も多くあります。切れ端や食べない部分をティースプーンに半分ぐらいの量で十分ですので、エサやおやつとして与えてあげることもできます。
注意:与えすぎは脂肪過多の原因。主食を“軸”、生鮮は“彩り”の位置づけが健康的かつ経済的です。
実際のところ…(出費が膨らむ理由と抑え方)
シマリスを飼っている人ならわかるかと思いますが、シマリスの可愛さゆえに新しいおやつや高価なエサをあげてみたくなります。たった数百円のエサで、ペットのシマリスが大喜びする姿をみると、癒されてついつい良いものをあげてしまいますので、実際の金額は、見積もりよりも多少高くなることが予想されます。
ポイント
抑え方のコツ
- 「月のおやつ上限」を金額で決める(例:月500〜800円)。
- 主食は大袋の定期購入で単価を下げる。
- 遊具は“安全第一でDIY”→買い替え頻度を下げる。
飼育費用は一年間でどれぐらい?
シマリスの一年間の費用は、おおよそ30,000円もあれば、かなり良い生活ができます。
しかし、シマリスのおやつを食べる姿がとてもかわいいため、ついつい高いエサを与えてあげたり、巣箱を綺麗なものに交換したりと、愛情をかけるほどにお金もかかってくることになるでしょう。
ポイント
ケース別のざっくり目安:
- ミニマム(おやつ控えめ・DIY多め):年2.5万〜3.5万円+電気代。
- 標準(おやつ適量・季節の追加小物あり):年3.5万〜5万円+電気代。
- リッチ(遊具・巣箱を定期刷新):年5万〜7万円+電気代。
電気代の見積もりの式:
消費電力(W)×使用時間(h)×日数=Wh → ÷1000=kWh → 電力単価を掛ける。
例:20Wヒーターを24h×30日=14.4kWh。地域単価27円/kWhなら月約388円。夏の冷房は家全体の冷房効率に依存するため、ケージ直風を避けつつ“室温そのもの”を下げる運用が合理的です。
よくある失敗と回避策(経験談)
- 給水ボトルが出ていなかった:取り付け後は必ず数滴テスト。夏は2本体制。
- 脱走(樹脂かじり・扉の甘さ):角の補強、二重ロック。掃除中は移動ケージへ。
- 湿気とカビ:巣箱2基ローテ+晴れの日に天日干し。
- コードかじり:配線をケージ外へ、保護スパイラル併用。
- 買い過ぎ:おやつ上限の「月額化」で財布を守る。
まとめ:費用を“設計”すれば、無理なく長く付き合える

- 初期費用は約3万円が目安。ケージは“高さ・掃除のしやすさ”に投資すると後が楽。
- 月額は2,000円前後から。おやつ・巣材・季節要因で増減。
- 電気代は式で可視化。冬は保温、夏は室温管理で事故コストを未然防止。
- “可愛さにつられる出費”を上手にコントロールしつつ、無理のない範囲で長く一緒に。
あとがき
シマリスと暮らし始めたのは、まだ私が右も左もわからなかった頃です。最初の“洗礼”は移動用に代用したハムスターケージの角を数分でかじられ、車内で肝を冷やしたこと。帰宅後すぐに本ケージへ移し、以降は移動は短時間・二重チェックが私の鉄則になりました。
費用面で最も学びが大きかったのは「最初のケージに投資する」ことです。高さが足りない・掃除がしづらい――そんな理由で買い直すと結果的に割高になります。DIYで足場や止まり木を増設したところ、運動量が上がってストレスサインが減り、医療費や買い替えの衝動も落ち着きました。
夏の猛暑日は、給水ボトルの“出ない事故”を2本体制で回避できたことが何度もあります。取り付け後に必ず数滴テストする習慣は、費用というより命を守る最低限のコスト。冬は巣箱+ヒーターの「ぬくい寝床」を死守しつつ、直置きを避けて低温やけど対策を徹底。梅雨は巣箱2基ローテーションと新聞紙シュレッダーの巣材でカビを抑え、清潔さと節約の両立ができました。
可愛さゆえにおやつが増えてしまうのは、今でも油断すると起こります。そこで「月のおやつ上限」を家計簿に紐づけ、主食は定期購入で単価を下げる運用に。こうした“設計”は味気ないようでいて、長く良い関係を続けるための思いやりだと感じています。
シマリスは、なつく個体もいれば距離を好む個体もいます。私の結論は「手懐ける」より「安心して同居できる環境を丁寧に整える」こと。費用はその環境づくりのためのツールであり、正しく配分すれば無理なく続けられます。この記事が、これから迎える方にとって“賢い最初の一歩”の設計図になれば幸いです。
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