いつも可愛いシマリスですが、突然狂暴になったり噛みついてきたりする時期があることをご存知でしょうか?
見た目からは想像できないほどの、狂暴化するシマリスもその特徴や時期などを知っていれば安心できます。
ここではシマリスの狂暴化についてみていきましょう。
シマリスのタイガー化とは?
それまで飼い主に懐いていて、触ったり抱っこしたりしても怒らなかったシマリスが、急に凶暴化して飼い主に威嚇したり、噛み付いたりしてくることをいいます。
これまでとは全く性格が変わってしまうため驚かれる飼い主さんもいらっしゃるでしょう。
ウチのシマリスは、ケージ越しに飛びついてきては噛み付こうとします。
こちらとしては、おやつを手渡ししたかっただけなのですが、おやつは見えていないのか真っ先に手に噛み付こうとしてきます。
噛み付いて、いい匂いがしたのかおやつを見つけては、噛むことをやめて、おやつを持って巣に帰ります。
この時期はなかなかうまくコミュニケーションがとりづらい時期です。
ビニール袋の音やケージに当たった時の金属音などはシマリスが過敏に反応する音のようです。
おやつをあげようと袋を取り出しただけで戦闘モードにはいることもあります。
いつから始まりいつ終わる?
一般にシマリスのタイガー化は秋口から冬にかけて気温の低下する時期に発生します。
もちろん、個体差はあるものの、ほとんどのシマリスにこの傾向は見られます。
なぜ凶暴になるか
野生のシマリスは、秋口から気温が低下すると冬の時期に備えてエサを蓄えなくてはいけません。
ここでゆったりしていては、自分の食料がなくなってしまい、冬の寒い時期に餓死してしまうかもしれません。
同時に他のリスと縄張り争いも起こり、食料と土地を取り合って他のシマリスに負けないように凶暴化すなわち、タイガー化するとされています。
これには、性ホルモンが影響していると考えられます。貯食活動が活発になるのは、テストステロンとエストロゲンのホルモンバランスが傾き、繁殖を目的とした生殖行動から、生き残るための生存欲求に従うようになるからです。
野生の本能が残っているため、飼育環境下のシマリスも飼い主を敵とみてしまうようです。
タイガー化の対策
本能的に起こるタイガー化をとめるのはなかなか難しいことです。
方法としては、部屋の温度を上げたままで、一定の暖かい環境にしてあげることです。
タイガー化してもエサが目の前にあると、そちらに興味を示すため、怒ったら美味しいおやつを与えてあげることです。
そして普段よりも少し多めにエサを与えてあげることで巣に貯食が蓄えられ安心します。
貯食にはきりがないですが、少しましになるように思います。
とはいっても凶暴になっているときに無理に刺激するのはよくありません。
シマリスにとってもストレスとなりますので、この時期ばかりはそっとしておいてあげたほうがいいかと思います。
まとめ
シマリスが凶暴になるタイガー化は、本能的な生理現象でありおさえることはできません。
しかし、接し方でマシにはなります。最適なのはそっとしておいてあげることです。
春になり、暖かくなると凶暴な性格もなおってきます。
野生の動物を飼っているということを思い出して接してあげてください。
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