最近買っているシマリスが巣箱からなかなか出てこなくなった…
エサをあげてもすぐに来ない…
と悩まれている飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
シマリスがなかなか起きて来なくなったり、気温が肌寒くなってくるとシマリスが冬眠を始めているかもしれません。
シマリスの冬眠について
シマリスと一緒に生活を始める際に理解しておくべき一つの重要な要素は、その冬眠のパターンについてです。
野生のシマリスは、一般に秋の始まりを告げる10月の半ばから春の兆しを感じることができる4月までの期間、冬眠をします。
このパターンはシマリスにとって自然な生活リズムであり、ペットとしてシマリスを飼育する上で覚えておくとよいでしょう。
一般に、「冬眠」と聞くと、その期間中ずっと深い眠りについているイメージがありますが、実際にはそんなこともありません。特に飼育しているシマリスは、室内で温度変化も大きくないからだと思います。
実際には、シマリスは数日に一度は目を覚まし、自分が貯蔵していた食料を摂取したり、排泄のために起きたりします。
シマリスは通常、1日の大部分を眠って過ごします。
睡眠時間が約13~15時間ということも言われています。
実際にうちのシマリスも、冬季は16時間ぐらい眠っている時もあります。
問題は、シマリスがただ寝ているのか、それとも冬眠を始めているのかを見分けることは少し難しいということかもしれません。
冬眠の見分け方
睡眠時間が長いためただ寝ているように見えても、全く動かないと死んでしまったのではないかと思われるかもしれません。
冬眠なのかどうか見分けるには、体温と呼吸を見ます。
冬眠の場合、体は冷たくなってしまっているかもしれませんが、お腹をみるとかすかに、そしてゆっくりと呼吸していることがわかります。
無理に起こすと体に負担をかけてしまいますので、そっと優しく触れてみてください。
ただ寝ているだけの場合は、ほんのりですが暖かさがあるはずです。
冬眠させてもいい?
飼育下のシマリスにとって、冬眠は必ずしも好ましい行動ではありません。
できれば、冬眠させないほうが良いとされます。
なぜなら、冬眠から覚醒する過程は大量のエネルギーを必要とし、そのエネルギーが不足していると冬眠から目覚めることができなくなってしまうからです。
また、急激な温度変化もシマリスの体にとって大きなストレスとなります。
そのため、飼育下ではできるだけ冬眠をさせないようにすることが望ましいとされています。
冬眠を防ぐためには、室温を20度前後に保つことが効果的です。
気温は何度で冬眠する?
室内で飼育していたとしても朝方や深夜には急激に冷え込んで、ペットヒーターを入れていても室温が下がってしまうこともあります。
どれぐらいの温度で冬眠をしてしまうのでしょうか?
私が飼っていたシマリスの場合、気温が15度以下になるとシマリスが巣箱からほとんど出てこないようになります。
巣箱にペットヒーターを貼り付けているため、巣箱内はもう少し暖かいようですが、巣箱の方が暖かいために、外気に触れるような場所に出てこなくなっているのかもしれません。
シマリス自身で巣材の細切れの新聞紙を入り口において巣箱にフタをしています。カリカリとエサをかじる音や毛づくろいをする音は聞こえるため、冬眠はしていないようですが、15度では寒いんだなと思われます。
一般に10度以下になると、シマリスは冬眠に入るようですので、飼育している場合はこれ以上の温度は心がけたいものです。
冬眠してしまった場合
飼育しているシマリスが冬眠してしまった場合はあせる必要はありませんが、タオルなどをかけてあげてから徐々に気温をあげて、起こしてあげましょう。
決してドライヤーやエアコンなどの温風を当てたりしないでください。
室温を一緒にあげるイメージでゆっくりと温度を上げるようにします。
急激な気温変化は体への負担となります。一度冬眠から目覚めたら再び冬眠しないように温度管理に気をつけてください。
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