シマリスを観察していると砂や土などをホリホリと穴を掘っていることがあります。
鼻先に土を付けながら穴を掘る行動はいったい何をしているのでしょうか?
シマリスの穴掘り行動の意味は?
シマリスの穴掘りには主に2つの意味があります。
理由1:巣作り
シマリスは巣を土の中や木の穴などに作ります。
そのため、穴を掘って自分の暮らす巣を作っています。
特に秋口から冬にかけては冬眠の準備をします。
雪の降る地域などでは、土の中は地表に比べて温度が安定しますので、冬眠に備えた自分の寝床を作ります。
しっかりと穴を掘ったらそこに落ち葉などを集めてきてお布団を作ります。
冬眠中に蛇や猛獣に襲われないように、巣の中に入って冬眠の準備ができたら穴を塞ぎます。
アリの巣のように穴を掘って作った巣は、貯食室やトイレ、寝床など部屋が分かれています。
理由2:貯食
最もよく見られる穴掘りの行動が貯食のためです。
頬に詰めた餌を穴を掘って埋めます。
巣の深さは10~20㎝ぐらいの深さで、お腹が空いたときに掘り起こして餌を食べます。
餌を埋めた後には、しっかりと土や落ち葉などをかぶせてから、
周りを確認して、自分の餌が他の動物に取られないかを確認します。
残念ながらシマリスは隠した餌の場所をすべて覚えているわけではありません。
いろいろな場所に隠しすぎて忘れてしまうようです。
ペットのシマリスも同様
ペットとして飼育されているシマリスも同様に穴を掘って貯食します。
多くはトイレに餌を隠していたり、ケージの隅に隠していたりします。
巣材などが入っていると巣材を掘り出して餌を隠します。
シマリスを飼育する場合こういった貯食行動をさせてあげるために砂場や新聞紙の巣材などを入れた箱を用意してあげるとよいでしょう。
一生懸命に餌を集めては貯食してくれます。
貯食されたエサは放っておくとカビが生えて不衛生になるため、シマリスには悪いですが、頃合いをみて回収したり定期的に掃除してあげましょう。
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