シマリスの生態

シマリスの背中の縞模様の特徴。本数や縞模様は歳をとると消えるのか?

シマリスの大きな特徴として背中の縞模様が挙げられます。

ハムスターやモモンガなどの小動物にはこの縞模様が見られません。

シマリスの縞模様はどのような特徴があるのでしょうか?

 

シマリスの縞模様の特徴

シマリスの背中の縞模様は、5本の黒い線と4本の白い線の縞模様になっています。

お腹側は白色となっています。

しっぽの色は白、黒、茶色の混ざった色をしています。

よく観察すると中心の線は少し太めでサイドにいくにつれて細い線になっていきます。

 

シマリスの縞模様は歳をとると消える?

 

クイズ番組で紹介されたために、加齢とともにシマリスの縞模様は消えてしまうという検索ワードが出てきますが、実際にはシマリスの背中の模様が消えてしまうということはありません

 

シマリスを飼育して9年、シマリスの平均寿命が7年といわれており高齢のシマリスを飼育していますが、縞模様が消えるどころかしっかりと色がついています。

 

しかし、日光に当たると毛の色が抜けることがあるようで、上の写真のように屋外で飼われているシマリスで、直射日光にあたっていることが多いシマリスは縞模様がやや薄くなっていることがあります。

 

 

シマリスの縞模様が薄くなる原因

 

 

前述したようにシマリスの縞模様が高齢になると消えると噂が流れてしまった原因は、動物園など野外で飼育されているシマリスを見るからではないでしょうか。

通常シマリスは、森林の中の日陰で生活しており長時間直射日光を浴びることはありえません。日の当たる目立つところにいると他の大型動物に捕食されてしまう可能性も高まり危険です。

 

しかし、野外の動物園や飼育施設などでは、日光からの逃げ場が少なく、他の動物に襲われることもないため、直射日光に当たることが多くなります。その結果、毛の色が抜けてしまうことが考えられます。事実、さいたま市民の森などの野外施設で飼育されているシマリスの縞模様は、室内飼育のシマリスの縞模様と比べてかなり薄くなってしまっています。

 

近年の猛暑の中、黒色の縞模様は強烈に日光の熱を吸収してしまうため、色が抜けてしまったのでしょう。

また、加齢とともに毛量が少なくなってしまうこともあります。

 

なぜ縞模様?

シマリスの名前の由来は、この特徴的な縞模様からきていますが、なぜ縞模様があるのでしょうか。

それは外敵から身を守るためだと言われています。

 

草木や落ち葉などと同化、カモフラージュして外敵から見つかりにくくしています。

人間でいうところの迷彩服のような役割をしています。

シマリスのしっぽも外敵から身を守る役割をしています。

 

いざというときに自分の身代わりとしてしっぽを犠牲にすることがあります。

小動物はこうして自分の身を守るために成長の過程で進化してきました。真っ白なアルビノのシマリスも存在しているため、数百年後にはシマリスの縞模様も変化しているかもしれません。

 

 

 

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