人間がストレスを感じるようにシマリスもストレスを感じます。
ストレスはシマリスの体にとってもよくありません。
飼育環境下ではできる限りシマリスにストレスを与えないようにしたいものです。
長生きしてもらうためにも、極力ストレスを解消してあげられるように飼育していきましょう。
ストレスの原因は?
シマリスにとってのストレスの原因はなんなのでしょうか?
野生でのシマリスにとって、鳥や大型動物は天敵となります。
野山を動き回ることは危険な行為でもあります。
常に捕食されるかも知れないという感覚は本能的にあるため、他の動物や人間と共同で生活するということ事態にストレスを感じてしまいます。
飼育されいるシマリスといえども、人が構ってばかりいては、それ自体をストレスとして感じてしまいます。
また、音や振動に非常に敏感で、人間にとってはなんともないことでも体の小さなシマリスにとっては、人の体がケージにぶつかったぐらいでも、巨大地震と同じ感覚となります。
それほど繊細な生き物だということを覚えて置いてください。
ケージの汚れやエサ不足などもストレスとなります。
野生のシマリスは土に穴を掘り、洞窟を作ります。
そこで貯食場所や、排泄場所、睡眠場所などの部屋を分けています。
毛並みの手入れは食後にきちんとおこなう綺麗好きの動物です。
ケージ内の食事場所や排泄場所が汚れていてはシマリスも落ち着きません。
掃除は定期的に行い、貯食するエサの状態をきちんと把握し、常に適度な量のエサを巣箱やケージの隅などに貯めていられるようにしてあげるとよいでしょう。
シマリスのストレス行動
シマリスがストレスを感じているかどうかはどのように見分ければよいでしょうか。
わかりやすい行動で言えば常同行動というものがあります。
これは、バク転や反復横飛びを同じ場所でなんども何度も繰り返している場合です。
ぐるぐると自分の尻尾を追い回したりしていることもあります。
これは、動物本来の欲求が満たされないために、別の行動に添加されて起こる異常行動で、ストレスのバロメーターになります。ケージで飼育されている場合は、運動不足の可能性があります。
私も昔は三晃商会イージーホームのハイで飼育していたので十分な広さだと思っていましたが、運動不足を感じてからケージの高さを更に増築し、それ以来、常同行動がなくなりました。
本来は野山で生活しているシマリスにとってケージ内の生活はそれだけでストレスで、窮屈なのだと思います。
常同行動というのは、シマリス以外の動物でも見られます。
動物園の檻の中でトラが同じ場所を左右に徘徊し続けていたり、くるくると回り続けていたりする行動がこれにあたります。
神経疾患や外傷などで起こる場合もあります。ストレスや極度の不安を感じるとこのような行動をとることもあります。
その他にも、尻尾をかじってしまうという行動があります。
ホームセンターなどのペットコーナーで、狭いスペースに多頭飼いされているシマリスに見られる行動で、尻尾の毛が抜け落ちたりぼろぼろになってしまっています。
これは、単独生活するシマリスが他のシマリスと同じ場所に入れられペレットしか与えられず、多くの人が見学にくることから睡眠もゆっくりととれないことから起こってしまいます。
自宅で尻尾をかじったり自傷する行動が見られたら危険信号です。すぐにストレスの対策を行いましょう。
この季節の楽しみの1つ!
″シマリス″のベビー入荷してます(^^) pic.twitter.com/vV8a1XcRE0— 爬虫類倶楽部 仙台店 本アカウント (@89_sendaiyamato) April 7, 2017
シマリスのストレス解消法
シマリスにとってのストレスの解消法は、おいしい食事と適度な運動です。
人間と同じですね。果物や生野菜などのビタミンの豊富なものをあたえて、走り回ることのできるスペースを作ってあげることで運動でき、ストレスの解消に繋がります。
ストレスの解消には、何が原因でストレスになっているのかを理解することも重要です。
運動不足だけでなく騒音や振動が原因かもしれません。
静かで人の干渉の少ないところで運動し、美味しい食べ物を与えてあげることがストレスの解消に繋がるでしょう。
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